自転車旅77日目。5月21日。
6時起床
トイレに起きたら昨日の猛者はすでに起きていて、出発の準備をしていた。
本当はトイレにいってから二度寝をするつもりであったが、話しているうちに目が覚めてしまった。缶コーヒーももらい食パンを食べながらこちらも出発の準備をしていた。
佐多岬へ
彼も私も今日行く場所は決まっていた。それが、日本の本土最南端の『佐多岬【さたみさき】』である。程よく準備が終わったところで7時半から出発をした。
1つ言えることはもうこのトイレは使いたくない(悲)
~悪魔のトイレ~
彼はバイクなので、ぶぶぶんと速いスピードで駆け抜けていき、後を追って自転車の私がノロノロと走っていった。
佐多岬付近の生態系
佐多岬に近づくほど沖縄感が高まりハイビスカスが咲いていたりガジュマルの木もあった。
行く途中には狸注意の看板。狸は出てこなかったけど猿には2回会えました。
ダマグモっぽい蜘蛛もいて驚きましたょ。
~ピクミンよりダマグモ~
佐多岬到着
佐多岬に近くなると海がきれいな青色になり、景色がよくなる。
~右奥が佐多岬~
出発から3時間半くらいかけて佐多岬に到着。北度31度が日本本土の最南端である。
近くに本土の東西南北の場所が載っているモニュメントがあった。これを見て、少しやってしまった感がしたが、もう時すでに遅し、、佐世保にはもう行きたくない(泣)。
気を取り直して、佐多岬観光をする。有名な岬だけあって観光バスやライダーの方々など多く集まっていた。
売店や駐車場があるところから岬の展望台までは徒歩しかいけない。
~展望台までの道のり~
他の観光客と混じって展望台を目指す。真ん中に写っているのが展望台で少し距離がある。
展望台に行く途中に神社もあった。これは最南端の神社なのかな?
~御崎神社~
佐多岬は今年4月にリニューアルが済んだばかりなので建屋はどこも綺麗です。
最南端の景色だ!
海が群青色で森とのコントラストがいい雰囲気を出している。
駐輪場があるところまで戻り、お昼とデザートタイムをしていた。昨日買ったものなのだが、半額の神様の気まぐれでカレーが2種類になっていることをこの時に気がついた。
戻り道
岬の嫌な所は来た道を帰らないとならないところに尽きる。行きは登りだったのが帰りは下り、行きの下りが登りになるだけ。ほんと退屈さを感じながら坂道を自転車を押しながら歩いていた。
向かいから来て右折する対向車がすごい遅いペースで進んできて不思議に思いながらも通りすぎようとした。すると、運転席側の窓が開いて運転手のマダムが話しかけてきて、
『今日暑いでしょ-これ食べなさい。坂で大変だったろうに-これバナナだから痛む前に食べな。お茶渡したっけ?忘れてた。これもどうぞ。あと少し行ったら休憩できるところがあるから休んでいきなさい。』電撃的な事であったし、早口でもあって怒濤のように畳み掛けられたので気の利いた返しが出来なかった。ただただありがとうございますを繰り返すだけしかできなかった。
頂いたものはお茶とせんべいとバナナと天ぷらであった。天ぷら以外は近くの公園みたいな休憩所でたいらげた。
リターン根占
今日の出発地点の道の駅根占【ねじめ】に戻ってきた。夕方だったので、またここにキャンプをしてもよかったのだが、やはりトイレがここのは使いたくないという気持ちを尊重してもっと北上することにした。
~道の駅根占~
坂道を登っている最中に後ろから来た車が前で止まった。私はこの白いN-BOXに見覚えがあった。佐多岬から帰ってくるときに食べ物をくれたマダムであった。
車でわかったので、『さっきの方ですね!ありがとうございました!』と先制攻撃を入れることが手来た。
『よくわかったね。結構進んだね-!さっきは佐多岬の近くの町にいる友達に会いに行ってきたの。これビワだから食べてね。もう少しで下り道だから頑張って』っと怒濤の様に言われたが、今度はアタフタもしないで冷静に御礼が言えた。
行き帰りで恵んでもらって構ってもらって大変ありがたかった。
旅人の集いと強風!
そして道の駅にしきの里に着いた。昨日もここを通っていたのでキャンプ場があることはわかっていた。
キャンプ場には、チャリダーが1人と家族連れ?の1組がいるだけで最高のシチュエーションであった。
しかし風がものすごく強くてテントを組み立てては飛ばされ、拾いに行けば自転車を倒されるの繰り返しであった。
そんななか四苦八苦しながらテントを組み立て久々にガスバーナーでカップラーメンのためにお湯を沸かしていた。
沸騰を待ってても風が強くて火が直接当たらなくてなかなか沸騰しなく長く待っているときにチャリダーが道を通るのがわかった。そして、そのチャリダーもこのキャンプ場にきた。
日焼けがすごく真っ黒に日焼けをしていた。聞いたら石垣島でリゾートバイトをしていたようであった。福井から出発してリゾートバイトしながら日本一周をしているようだ。かれこれ1年以上も旅をしていて、まだまだかかるようなことをいっていた。
一緒にお夕飯を食べていたら今度は道の駅で車中泊をする予定のおじさんも来た。2人とも気さくで明るい方々であった。みんなでお夕飯を食べたり、頂いたビワを食べたりした。
初めてビワを食べたが柿みたいなものかな?っと思って食べたら瑞々しくて美味しい!(柿は苦手)チャリダーの子も人から買ってもらったお弁当を食べていた。ほとんど貰い物でテーブルは彩られた。
会話も弾み夕方になり、そして夜になった。それでも風は強くテントも変形をしているときもあった。自分よりあとにキャンパーが1組来たがなかなかテントを立てられず、骨が折れ夕日が沈んで帰っていった組があるほどに過酷な天気であった。
チャリダーの彼はどうするかというと、屋根がある建屋にシートをひいて寝袋で寝るという猛者スタイルをするようであった。旅が長くなるとテントを張らずに野宿をする猛者スタイルが確立されるようだった。
文化人でいるために文化的な事をしながら眠るのであった。
オススメ度:★★★★☆
佐多岬の海水を釜焚きして出来た、楽塩を使ったソフトクリーム。塩系のソフトクリームだと思うのだが、普通のミルク感が強かった。ミルク味だから無難で美味しい。無難なのだ。
“鹿児島2nd.9日目、本土最南端への挑戦【佐多岬】” への1件の返信