新潟県7日目、貴方の知らない新潟県


ミステリー回140日目。7月23日。

8時起床

漫画喫茶にて起床。シャワーを浴びてご飯を食べて出発。

せんべい王国

漫画喫茶の近くに『せんべい王国』という所があったからいってみた。

体験とか出来るらしいがよくわからなかったので、簡単には見て終わった。

海岸線を走ります

今日の最終目的地も100キロ以上あることからペース早めで進んでいた。

そんな中、後輪のスポークがまた逝ってしまったので秋田市で修理しようと思います!(現在、2本折れちゃってる。)

まっすぐな道を走っていた。

そうしていると、車からマダムが出てきて『日本一周してるの-?すごいね-!』とテンション高めに話しかけてきた。

『疲れてない?これ食べな!』とお菓子をくれた。そして、『少し休んでいきない?家近いから』と言われた。
佐渡のこともあったので警戒レベルMAXでいた。

しかし、マダムが使っているスマホがDOCOMOのらくらくフォンで、使ってる様子もたどたどしい。

なんかそんな姿をみていると気分もホッコリして、行くことにした。

少し距離があるらしく、交差点を曲がる場所などでそのマダムの車が停まっていて誘導してくれる。

マダムの車には後部座席に もう少しマダムな人も乗っていて最初は親子かなんかかと思った。

新潟県、村上市での出来事

そして、1軒のご自宅に着いた。3人目のマダム(以後、主マダム)が出てきて、歓迎してくれた。

車に乗っていた2人のマダムはこのマダムの家に遊びにいく途中だったらしい。

台所から赤い飲み物をとってきてくれた。

これは、、!
シソジュース!!

皆様シソジュースをご存じでしょうか。

シソとなんかを使って、どうにかすると出来る奴でスッキリとした酸味があり、実家でも夏に作っており風物詩的な存在にもなっていた。

今年はシソジュースが飲めなくて残念だなぁと思っていたらここで出てきてテンションがあがってしまった。

シソジュースの話とかをしていると、この家の主マダムが色々な葉書や写真を持ってくる。

チャリダーや旅をしている人の感謝の言葉を綴った内容であった。なんでも旅人を見るとこうやって家に招待して話をしたり、休ませたりする活動をしているらしい。

かくいう私も、シソジュースの原液やらお菓子やいなり寿司とかをもらった。

この原液さえあればシソジュースは作り放題である。

 
 
そんなことで話をしていると、車を運転していたマダムが、『自転車で日本一周だと体を壊しちゃいけないよ-。無事で達成できるように2階に仏壇があるからお祈りにいこう!』といってきた。

内心『ぶ、、ぶつだん、、』と思いながら部屋に行ってみた。

仏壇にかけられたら文字をみて、鳥肌が立った。

佐渡の会館にあったものと同じであった。

そして、車の運転手だったマダムからこれを渡される。

受けとるときに手が震えているのがわかった。

家の主マダムが仏壇の前に来てお経が始まる。

必死に平常心を保った。よこにいるマダムがお経の唱えかたを教えてくれる。

何処を読んだらいいかとか、わかっていたが初心者のフリをしてやり過ごした。

なんみょーほーれんげーきょー。なんみょーほーれんげーきょー………

お経を読んでる間、新潟県から早く脱出することを考えていた。

なんみょーほーれんげーきょー。なんみょーほーれんげーきょー。なんみょーほーれんげーきょー。なんみょーほーれんげーきょー。

そして、お経が終わり数珠と本を頂いた。(すごく嬉しくない)

部屋を出るときに主マダムか『あと数年後には日本人みんなこのお経を唱えていると思うよ。』という言葉には心底ゾッとした。

長居はしたくないので、先を急ぎます!っといって別れを告げた。
帰りも車で誘導してくれてそう言うところは、ほんと憎めないと思った。

海沿いの道に行くまで誘導していただいて別れた。

山形県に向けて

ひたすら遠くに行こうと思った。海岸線はビーチが多くて景色も綺麗であった。

しかし、そんなことは些細なことであった。

せっせと海岸線を走っていて、ふと走行中の車の運転手さんと目があった。

眼鏡をかけた女性であった。

この時は精神が敏感になっていたのかわからないが、『解ることが出来た。』

その車は車道から歩道に入ってくる。そして、運転手さんが出てくる。。

同じであった。

『旅してるのー。すごいね-。お祈りとかした?』この人は最初からズバっと言ってくるタイプだった。

『ついさっきしてきました。』

『なんみょーほーれんげーきょーって??もしかして村上市?』

『そうです。』

『わかりました。これからも頑張ってください』といって女性は車に戻った。

もう全員が敵に見える。

道の駅の店員さんも、そこにくる観光客、ビーチで遊んでいる人々。

こちららに向かって歩いてくるだけで少し怖いものを感じた。

新潟県→山形県

夕方には山形県に着いた。

宿泊予定の道の駅あつみまでもう少しであった。

スーパーで時間を潰してから半額のお惣菜を食べて道の駅あつみに行った。

道の駅あつみ

21時くらいに着いた。ここの道の駅24時間開いている休憩室があるとネットで見てここにしようと思っていた。

~翌朝撮影~

道の駅内に、バッグを積んでいる自転車と原付が1台ずつあったから誰かいることは想定していたが、数が予想以上だった。
私含めて、8人以上旅人がいた。

2部屋あって1部屋は若者3人がお酒混じりに話していて、そこしか空いていなかったので、3人に断りを入れて椅子を使わせてもらうことになった。

関係性が出来ている中に入っていくのがとても苦手で、この道の駅を選択したのを後悔していた。

しかし、同じ旅行者同士話は出来るもんで輪の中に入れさせてもらった。

1人はチャリダー、もう1人はリアカーで日本一周している人、もう1人はヒッチハイカーであった。

朝からこの道の駅で飲んでいるそうであった。

新潟県の宗教の話は他の旅行者も体験や話は聞いているそうで、そういう話や他の旅の話をして夜は更けていった。

24時を過ぎた辺りで眠ることとなった。

バッグの中で捨てられない物がたまっていった。


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