自然生活44日目。

ヒートテックの靴下、タイツの効果は革命的にキャンプの夜を変えた。指先の冷えがなかった快適な睡眠であった。

うさぎの島へ

今日の行きたい場所は決まっていた。それが、『大久野島』であった。瀬戸内海にある島で広島県の忠海港またはしまなみ海道の大三島の港、盛港からフェリーで行ける小さな島である。

この島は別名が多い。戦時中には毒ガスの研究所があったので『毒ガスの島』、敵国に攻められないように地図に書かなかったことから『地図から消された島』、戦後に野生のうさぎが約700羽生息していることから『うさぎの島』などと呼ばれている。まさに、かわいさと怖さが併せ持った面白い島なのである。

っということで、テントを撤収させ盛港へ向かう。

少し走りコンビニでカップラーメンを買って朝御飯にする。このどん兵衛が一番美味しい。ちゃんと玉ねぎのシャキシャキ感が残っているのがすごい。

しばらく走り坂を歩いていると、どこからかなんか来た。

～かわいい奴！～

「犬だよね？」ってこの子に聞いていたらもう一匹来た。

首輪がなかったので野良で頑張って生きている子達だと思い、朝御飯用に食パンをあげて戯れていた。

２匹に別れをして先に進む。

途中の道の駅で「八朔ぼっこ大福【はっさくぼっこだいふく】」を買って食べた。

柑橘系が好きな人にはたまらない味である。八朔をたくさん食べたくなってしまう。

そして、盛港に到着。

～自転車込み、860円～

15分のフェリー後、大久野島到着！広島県にも進出。

～船から見た大久野島～
大久野島は一周しても約4キロらしいので自転車でいくことにした。立ち止まるだけでうさぎ達が寄ってきてめちゃくちゃかわいいです。昨日スーパーで買っておいたチンゲン菜をバッグから出そうとガザゴゾするだけで仲間を呼んできます。

ペレットはフェリー場で売っているのですが、射程を考えると野菜スティックをあらかじめ用意しておいた方が良さそうです。

子供っぽいやつもいます。

島内には毒ガスを作っていたときの施設の廃墟が至るところに残っております。

～発電所跡～

『毒ガス資料館』という所もあり、100円必要ですが勉強してきました。

戦時中に非人道兵器として国際的に使用・作製を禁止されている中、ここ大久野島での毒ガス製造の歴史や第2次世界大戦における日本軍の毒ガス使用などについてが興味深かったです。日本の黒歴史ですね。。

お昼は島内にあるホテル内のレストランでタコの定食を食べた。

～タコ飯、タコの唐揚げ、野菜など 1,350円～

美味しかったがリゾート地価格だったのが惜しかった。

銭湯にも入りうさぎとまた戯れる。午後になると穴でボーッとしてる子が増えてきていたが、餌をあげると群がってくる。(観光に来ていた方にもらった。)

キャンプ場もあったので宿泊すら考えたが1,000円超えていたのでうさぎ島を後にする。癒される大変いい島であった。めちゃオススメである。

本州へ

フェリーで今度は広島県の忠海港【ただのうみこう】に到着。こちら側のフェリー乗り場はお洒落である。

ここからはスポークの修理のため、レッカー移動となる。自転車保険の50キロ以内であればレッカーが無料なのでギリギリの調整をしてから連絡をする。旅に慣れればレッカーをタクシー代わりに利用することが可能です。

～目的地まで48キロ！～

レッカーが到着するまで一時間ほど待ってから２回目のレッカー移動。

途中に渋滞もあり車での移動も長かった。運送屋さんの広島弁？を聞きながら話すのが内心楽しかった。「小さいこと」を「こまいね-」とか言ってた辺りが印象的であった。

自転車屋に着いたのは18時を過ぎていて、修理は明日のお昼前後になるとのことであった。

自転車を預け、貴重品だけもって自転車屋を後にしたが近くにキャンプ場もなければ漫画喫茶も6キロ以上離れていた。徒歩であれば１時間半くらいかかるそうなので、適当にバスに乗り駅周辺へ。
バスに乗り呉市【くれし】という所に到着した頃には夜になっていた。

とりあえず、和民でお夕飯を食べる。お酒やらチャーハンやらお好み焼きやらつくねやらが出てきた。

近くの漫画喫茶に行き、酔っぱらいながら寝るのであった。